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柔らかな頬

桐野夏生の 直木賞受賞作 「柔らかな頬」を気まぐれで読み返して見ました。
(ちなみに 僕は一度読んだ本をまた読むことは殆どありません。)

僕は 1冊気に入ると その作家の本をかたっぱしから読んでみるんですけど。
この方は、他にもすばらしいというか入り込める話はたくさんありますが、
この本が一番 すばらしいと再確認しました。

すごい重たいストーリーなんですが、誰もが少なからず抱えている秘密
(こんなに大きな秘密ではないかもしれませんが)
を、思い出させるというか抉られる気持ちになってきます。

うまく言えませんが、読んでる途中も、読み終わってからも ズシーンと
重たいものがのしかかってくる本です。
精神的にヘビーな時に読むと、入り込みすぎてしまうかもしれません。

by beckham306 | 2005-02-06 20:37 |